東京シュタイナー こどもの会

私たち「東京シュタイナー こどもの会」は東京・代々木を主な活動拠点として
『小学生のための土曜クラス』 を運営しています。 それぞれの地域の中での育ちも大切にしながら、週末にはシュタイナー教育に触れることができる場として、
遠方からも多くの子どもたちが通っています。

『小学生のための土曜クラス』

活動の回数と場所

 ◆活動回数:土曜日の午後につどいます。基本は月に3回です。毎回、エポック90分とオイリュトミー30分を行ないます。1年生の回数はその年の状況によって異なりますが、新しく小学校生活の始まったこどもたちへの負担を考え一年間かけて1~3回へと徐々に増やしていきます。

 ◆活動場所:私たちの会は、現在、公共の施設をお借りして活動を続けています。

 [主な活動場所] 国立オリンピック記念青少年総合センター

    (交通)
  • 小田急線:「参宮橋」駅 徒歩約7分
  • 東京メトロ千代田線:「代々木公園」駅 徒歩約12分
  • 京王バス:新宿駅西口16番あるいは渋谷駅南口14番より「代々木五丁目」
  • ※土曜クラスに関しての公共施設へのお問い合わせはご遠慮ください。


『シュタイナー教育のカリキュラム』

土曜クラスのカリキュラムはその年齢にふさわしい内容で構成されています。
〜 3つの七年期 〜
第1・七年期(0~7歳)  身体(模倣)で「世界は善である」ことを知る。
第2・七年期(7~14歳)  心で「世界は美である」ことを知る。
第3・七年期(14~21歳) 頭で「世界は真である」ことを知る。
それぞれの時期に、「意志のもと」、「感情のもと」、「思考の力」が育ちます。
そして21歳には、知・情・意をバランスよく持った自由な人間として世界に向かう準備ができるのです。 第2・七年期にあたる小学生の学びを学年ごとに紹介します

1年生

 歯の生え替わりと共に、これまで身体を作ってきた力が記憶力や想像力を養う力となる時期を、シュタイナー教育では学齢期の始まりとみなしています。これは子どもたちがわけも分からず動き回っていた状態からリズムを持った動きができる状態へ移行していく転換期でもあります。子どもたちはこのリズムを通して世界の美しさを感じ、生活の中での秩序を身につけていきます。この時期の子どもたちは周りの人たちをまねることで学びます。グリム童話などのメルヘンの持つ力を無意識に感じ取ることができるので、授業ではたくさんのお話を聞きます。

2年生

 子どもたちはまだ夢見る存在ですが、いろいろな体験を通して少しずつ外の世界に目覚めていきます。その中で、人間には気高い面と愚かな面の両面があることに気がつき、右と左の区別がはっきりしてきます。そのため授業では左右対称の形を描いたり、人間の愚かさを動物寓話で、尊さを聖人伝でお話を聞いたりします。

3年生

 それまで自分を包み一体であった世界と少しずつ距離を持つようになります。自我の感覚が目覚め始め、子どもたちは孤独を感じますが、同時に世界を客観的にとらえる力も持ち始めます。この時期に、家づくり、農作業、手仕事などの体験を通して外の世界を知ることや、人間の始まりを創世記(旧約聖書)や古事記を通して聞くことは子どもたちを支え、地にしっかりと足をつけ歩みを進める土台となります。

4年生

 子どもたちはより客観的な目で世界を見つめることができるようになります。こうした子どもたちの内面の成長に伴い、周りの世界に目を向けることで成り立つ教科である理科や社会が始まります。理科では「人間と動物」、社会では家や学校の周辺の地域について学ぶ「郷土学」、立体的な視点により可能になる結び目模様をフォルメンの授業では描いたりもします。冒険やユーモアのあるお話(北欧神話など)が授業中に話されます。

5年生

 徐々に周囲の世界への視野が広がり、感情も発達して肉体的にも精神的にも調和のとれたのびのびとした時期を迎えます。この時期の子どもたちの成長は、調和のとれた美しい人間の姿を彫刻として残し、自然科学、数学、哲学への興味が発達した古代ギリシャ文化期になぞらえられます。そのため授業ではギリシャ神話を聞いたり、古代史を学んだり、体育の授業で古代オリンピア競技を体験したりして、当時の雰囲気を味わいます。「人間と動物」に続いて始まる「植物学」では人間や地球と植物の類似性に注目しながら学んでいきます。

6年生

 今までのようなリズムや優美さが薄れ、動きが重くなります。骨格がしっかりとし、自らを支える力を身につける一方で、自分の手足を持てあまし気味になり、精神的にも反抗期にさしかかります。より現実的なものを求める態度と共に物事を因果律で捉えたいという欲求も高まってきます。そのため定規やコンパスなどを用いて幾何学図形を描きその法則性を見つけ出す幾何学、音・熱・光・色などの実験観察から法則を導き出す物理、地理とのつながりを軸にして学ぶ鉱物学など考える力を要求する学問的な学びも始まります。

オイリュトミー

 オイリュトミーという言葉はギリシャ語に由来し、美しく「調和的なリズム」という意味です。心と身体と精神を調和的に整え、子どもの健やかな生きる力を培う身体芸術です。 オイリュトミーはシュタイナー教育の中では様々な教科を総合的に結ぶ重要な働きをしています。オイリュトミーの動きを通し、母音や子音の響き、幾何の図形、音楽の様々な要素、文法の概念などに出会いながら子どもたちは思考・感情・意志の力をそれぞれの学年に相応しいあり方で育みます。それらの力はまずは身体を通して無意識層に深く育まれ、後のより意識化され知的な働きとなる土壌となっていきます。また仲間と共に働く中で他者を感じ、人と人の間、全体の調和的なあり方を学ぶ社会性も身についていきます。 オイリュトミーでは喜びと共に尊いもの、善いもの、美しいもの、真実なるものを体験し、自分で考え感じ行動する生きていく力を身につけていくのです。

設立年
卒業生
在籍生徒数

2021年度 講師の紹介

『小学生のための土曜クラス』の講師を紹介します。
講師写真は昨年度のものです(今年度は準備中)。

保護者の声